認知症の人への対応の仕方

認知症の人にどのような対応を取るかは、ヘルパーという立場であっても家族という立場であっても難しいものです。認知症は段階が進むにつれ、家族や周りの人と揉めたりすることも少なからず出てきます。そのようなとき、どのような対応を取るべきかあらかじめ決めておくというのはいたずらに問題を大きくしないためにも重要なことです。

 

認知症の症状の中で、家族や周りの人と最もトラブルの種となるのは「物取られ妄想」です。自分がどこかに物をしまったはずなのにそれを忘れてしまい、誰かに盗られたと騒ぐことです。

 

認知症が進行すると、数時間単位で記憶がすっぽり抜けてしまうことが度々あり、その間に自分がしたことを含め全ての情報を忘れてしまうと言うことが起きます。

 

自分が大切な物をどこかにしまい、そのしまった時間帯の記憶を失ってしまうと本人にとっては急に大切な物がなくなったように見え、近くにいる人を疑ってしまうのです。

 

本人にとっては数時間単位で記憶が抜け落ちていることが認識できないため、確かにここにあったのに急に無くなった、誰かが盗んだのは間違いないと主張するため、認知症に特有の症状であることを知らないと家族間で対立してしまうこともあります。

 

このようなトラブルの種となる認知症の症状はいくつかありますので、最低でも認知症患者がそのような主張をすることがある、という事実に関して知っておく必要があります。

 

その上で、みんなが可能な限りなだめるように対応するか、適当に受け流すかを決めておくのがいいでしょう。ですが基本的には、認知症患者本人を孤立させないよう納得させる努力はすべきです。